「お尻を鏡で見たら、お尻が黒ずみがかなり濃い」
お尻の黒ずみは多くの女性が悩むものです。恋愛にもなにかと自信がもてなくなります。
この黒ずんだお尻を治すことなんてできるのでしょうか。
今回は、黒ずんだお尻の治し方をまとめました。
お尻の黒ずみの原因と特徴
座っていることが多い人に発生しやすい
当然のことですが、お尻の黒ずみはデスクワークなどの座っていることが多い人に現れやすい傾向があります。お尻に対して上半身の重さ全体が負担になり、その圧力や摩擦刺激によってしだいにお尻が黒ずんでくるのです。
日本人を含む東洋人は、肌が白いように見えてもメラニン色素を作り出す能力が高く、白人と比較して圧力や物理的な刺激によって色素沈着を引き起こしやすいです。
痩せている人に発生しやすい
お尻の黒ずみ、色素沈着を発生しやすいのは、皮下脂肪が少ない痩せ型の人に多いようです。坐骨(ざこつ)というお尻の骨が、皮下脂肪が少なくクッション性の低い皮膚に圧力を与えることで、皮膚が黒ずんでくることが多いようです。
自転車に乗る人は黒ずみを引き起こしやすい
自転車に乗る機会が多い人ほど、サドルとの摩擦刺激によって、しだいにお尻が黒ずんでくることがあります。普通に座っているときよりも摩擦刺激を受けやすいので、黒ずみが悪化しやすくなります。メラニン色素が少ない白人でも、自転車競技の選手などではお尻が黒ずんでいる人が多いようです。
皮膚の水分不足
お尻の皮膚が水分不足に陥ってカサカサしていると、皮膚が黒ずんでくることがあります。水分不足によって皮膚のバリア機能が乱れると細かな炎症が発生してメラニン色素による色素沈着が定着してしまうことがあります。お尻の黒ずみを引き起こしている人は、お尻の皮膚がガサガサに乾燥していることが多いようです。
お尻の黒ずみ解消方法
ピーリング(角質ケア)
お尻の皮膚は古い角質がたまりやすい部分です。そこで、フルーツ酸(AHA)配合のコスメで定期的にピーリングをして皮膚の生まれ変わりをサポートしてあげましょう。ピーリングをすることで透明感がでてきます。フルーツ酸にはグリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸などが用いられます。ピーリング化粧品はドラッグストアなどで購入できます。
お尻の古い角質をケアしたいとして、ゴシゴシ洗ってしまうと、かえって色素沈着を悪化させてしまうことがあります。ピーリング成分を使って優しく洗いましょう。
保湿スキンケア
保湿することで角質層を整えてターンオーバーを正常化させ、乾燥による細かな皮膚の炎症を阻止することができます。安い化粧品で十分ですので、保湿性の高い化粧水や美容液で保湿して潤いを高めてあげましょう。
ハイドロキノン
お尻の黒ずみは、メラニン色素が表皮層だけではなく真皮層にまで入り込んでしまっていることがありますが、表皮性の色素沈着はハイドロキノンで薄くすることが期待できます。
ハイドロキノンとは、強力な美白効果を有する成分で、短期間で高い美白効果を発揮することができるため、「肌の漂白剤」ともいわれています。ハイドロキノンは以下のような美白効果をもちます。
- メラニンを合成するチロシナーゼ酵素の阻害作用
- すでにあるシミを淡色化する還元作用
- メラニン色素を作るメラノサイト(色素細胞)の活動抑制作用
ハイドロキノンはメラノサイトの活動を低下させていくため、全体的に皮膚の色素を薄くしていくことが可能です。
ただし、ハイドロキノンには強力な還元作用がある反面、酸化されやすい性質があります。劣化したものは変色し、皮膚への刺激性が強くなってかぶれ、アレルギーを引き起こすことがあります。
そのため、新鮮なものをできるだけ早い期間で使いきるようにする必要があります。また、酸化されにくい「安定型ハイドロキノン」が登場により、酸化による品質劣化のリスクが大きく低下しています。
お尻の黒ずみにトレチノインと併用してはいけない
トレチノイン(レチノイン酸)は、ハイドロキノンと併用すると高い美白効果を得られます。トレチノインとは、ビタミンA(レチノール)の数十倍もの生理活性があるビタミンA誘導体の一つで、皮膚表皮細胞の細胞分裂を促してターンオーバーを促進させる働きがあります。ターンオーバーが促進されるため、表皮内に定着したメラニン色素の排出が促される作用があります。
トレチノインのメラニンの排出を促す作用と、ハイドロキノンの美白効果の相乗効果によってより早くて高い美白効果を得られるため、美容皮膚科を中心に美白治療に積極的に用いられることがあります。
ただし、トレチノインというのはカラダの部位によっては極端に反応が高いところがあり、そのような部分に使用するとかえって色素沈着を引き起こすケースがあります。
トレチノインが反応しやすい部位は、脇周辺、乳輪、おへそ周辺、陰部、肛門周辺などです。お尻の黒ずみにトレチノインを使用すると、肛門付近に付着して強い作用を引き起こしてしまうことがあります。
そのため、お尻のようなデリケートな部分にトレチノインの使用は避けなければいけません。
お尻の黒ずみに悩まないことも重要!
お尻の黒ずみはどんな人でも少なからずあるものです。色素沈着を起こしやすい人はやはりお尻にも黒ずみを起こしやすいといえますが、体質的な要因だけではなく、年齢によっても代謝が低下して、しだいに皮膚が黒ずんできたりします。
また、見た目では光の当たり具合によっても黒ずみの見え方に違いがあるものです。誰にでも少なからず発生するもので、普段は人から見られるような部分ではないので、あまり神経質に悩まないようにしましょう。
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