ベピオゲル2.5%は、皮膚科で処方されるニキビ治療薬。
2015年4月から保険適用の処方薬として販売が始まりました。なお市販薬としては販売されていません。
有効成分は過酸化ベンゾイル(BPO:ベンゾイル・パーオキシド)で、腫れや炎症を素早く抑制する効果が期待できます。
ところが、この成分は赤くなったり、ヒリヒリした痛みやかゆみが現れたりと、いろいろな副作用が発生しやすい欠点もあります。
今回は、そんなベピオゲルのニキビへの効果や使い方、副作用やかぶれた場合の対処法などを詳しく解説していきます。
ベピオゲルの効果
ベピオゲルの有効成分である過酸化ベンゾイルは、
- 殺菌効果
- ピーリング作用
の2つの作用によってニキビを治していきます。それぞれ詳しく解説!
効果1殺菌作用がある
ベピオゲルの有効成分である過酸化ベンゾイルは酸化剤の一つで、皮膚に塗布すると分解の過程で酸素を発生させ、その酸素がニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌します。
なぜ酸素によってアクネ菌が死んでしまうのかというと、アクネ菌は嫌気性菌という酸素を嫌う性質があるためです。
アクネ菌は酸素がある環境では生きていくことができないのですが、毛穴がふさがってしまうと酸素がなくなるので急激に増殖し、免疫反応によって炎症を起こしてしまいます。
その炎症を起こしたニキビに過酸化ベンゾイルを塗ることで酸素が供給され、アクネ菌が減少して炎症反応も治まっていきます。これがベピオゲルが殺菌剤といわれる理由です。
効果2ピーリング作用がある
主成分の過酸化ベンゾイルは、角質どうしの結合をゆるめて角質を剥がれやすくするピーリング作用があります。
その作用によって炎症によって厚くなった角質が薄くなり、ニキビの芯や膿が表面にでてくるようになります。つまり治りやすくなるのです。
また、ピーリング作用によって毛穴つまりが防がれるので、にきび予防にもなります。
ほかにも、角質層のバリア機能がゆるむことで有効成分が皮膚の奥まで浸透しやすくなり、成分が病巣部に届いてより高い殺菌作用をもたらします。
抗生物質のような耐性菌が生じない
ベピオゲルの良いところは、抗生物質ではないところです。抗生剤ではないので細菌が薬剤耐性をもつようになって薬が効きにくくなる現象がないとされます。
耐性菌の出現を気にしなくていいので、長期的な使用や中途半端な使い方でも問題ありません。自由度の高いにきび薬といえます。
耐性菌にも効く
ニキビ治療において抗生物質が効きにくい耐性菌が増えているといわれますが、ベピオゲルは抗菌薬に抵抗性をもつ耐性菌に対しても効果を発揮します。
耐性菌の出現を防ぐ
皮膚科を受診すると、アクアチムクリームやゼビアックスローションといった抗菌薬や、ダラシンTゲルなどの抗生物質が処方されることがあります。
ただし、それらは抗菌薬ですので耐性菌を生じる欠点があり、使い続けると薬が効きにくくなることがあります。
ところが、それらのお薬と一緒にベピオゲルを組み合わせて使用すると耐性菌が生じるリスクが軽減されることがわかっています。
抗菌薬の外用薬とベピオゲルを同時使用すれば相乗効果をもたらすので、炎症性ニキビに対して一緒に使うようにすすめる皮膚科医も多いです。
ニキビ減少率
以下の画像グラフは、皮膚科でよく処方されるニキビ治療薬において、使用開始から12週間後(3か月後)の赤ニキビの減少率を比較したもの。グラフにしてわかりやすくまとめてみました。
なお、このデータは同じ試験環境で調査した結果ではないですが、おおまかな目安にして下さい。
ベピオゲルを12週間使い続けた場合の赤ニキビ減少率は72.7%で、これは他の塗り薬よりも高い効果となっています。
そのため、皮膚科医はこのお薬を炎症ニキビに対して真っ先に処方したりします。(しかし、副作用がかなり高い確率で発生するのが難点)。
なお、皮膚科でよく処方されるディフェリンゲルが64.1%の赤ニキビ減少率。
抗生物質の塗り薬では、ダラシンTゲル(クリンダマイシン)が53%、アクアチム(ナジフロキサシン)が53.5%、ゼビアックスローションが54.7%となっています。
抗生物質の塗り薬はどれも似たような有効率となっていますが、実際にどれを使っても効果に大きな違いはないようです。
写真でわかる6週間後の効果
画像は炎症ニキビに対してベピオゲルを使って治療した6週間後の写真。
炎症後色素沈着は残っていますがキレイに治っています。なお腫れだけなら1週間前後で治まります。
ベピオゲルが有効なニキビの種類
ベピオゲルは、白にきびなどの軽度のものから炎症が強い赤ニキビにまでいろいろ効きます。
顔のニキビだけはなく背中や胸のニキビなどにも使用できます。ただし、目元や口元、粘膜に近い部分のニキビには使用してはいけません。
ピーリング作用があるため黒ニキビ(毛穴に芯がつまった状態)にも効果があるとされますが、特に炎症を起こしていなければ使用しないほうが良いかもしれません。理由は刺激性が強いためです。
また、ベピオゲルは敏感肌のニキビや、アレルギーが関係したかゆいニキビなどには適さないケースがあります。
過酸化ベンゾイルには刺激性があり、強いかゆみや痛みが現れたり、ひどくかぶれたりすることもあるため、肌質や症状によっては使わないほうがいいケースがあります。
効かないこともある
このお薬はにきび薬の中でも特に効果が高いとされますが、それでもニキビの炎症レベルが強い場合や、角質層が分厚いタイプの人はこの薬が効かないと感じることがあるようです。
ポジティブに考えれば肌が強いともいえますので、安心して使い続けることができるはずです。なお、肌が弱い人は効能が強すぎて逆に副作用が強くでたりします。
海外版プロアクティブの有効成分でもある
実は、海外版プロアクティブや海外版クレアラシルなどには、ベピオゲルの主成分である過酸化ベンゾイルが配合されていたりします。
過酸化ベンゾイルは日本では医師の処方箋がないと購入できないのですが、海外では一般の市販品への配合が認められていたりするのです。
なお、日本で販売されているプロアクティブやクレアラシルは、例えばサリチル酸やイオウなどの古くから使われてきた一般的なニキビケア成分が配合されています。
そのため、日本のプロアクティブではニキビが治らなかったけど海外版を使ったら劇的に良くなったという評判をよく耳にしたりします。一方で、かぶれてしまったという口コミも少なくないです。
効果が違うのは単に有効成分が違うためです。
使用方法
ベピオゲルの使い方は、1日1回、洗顔後に化粧水で肌を整えた後にニキビに対して適量塗ります。
そして、塗った後は紫外線に当たらないようにしましょう。紫外線を浴びない夜に使用するのが理想です。
販売元のマルホによると1日2回以上は塗ってはいけないとされます。また、2~3回分もの量を一度に使ったりしてはいけないとされますが、これは、効果に大きな違いがないことや刺激性が強いためです。
口元や目元には塗ってはいけない
目や唇の周囲にベピオゲルを塗ってはいけません。口の周りに塗ると口角炎(こうかくえん)、目の周りに付着してしまうと眼瞼炎(がんけんえん:まぶたの炎症)を起こすリスクが報告されています。
そのほか、粘膜や傷口などには使用してはいけません。
妊娠中でも使っていい
ベピオゲルは妊娠中や授乳中においての安全性が確立していないとして、その期間中は使わないほうがいいとされます。この部分ははっきりとした結論がでてないです。
それでも使う場合は、パッチテストを行ってから使いましょう。特に妊娠初期は肌が不安定になるので注意して下さい。
赤ちゃんのニキビへの使用ついて
生まれて間もない赤ちゃんはニキビができたりしますが、赤ちゃんにはこのお薬は使ってはいけません。乳児の肌はまだバリア機能が成熟してないためです。
カビやウイルスが原因の皮膚病には効かない
ベピオゲルは水虫やマラセチア毛包炎、脂漏性皮膚炎のようなカビが原因となる皮膚病には効きません。また、ヘルペスや帯状疱疹などのウイルスが原因の病気にも効かないです。顔ダニにも効きません。
ほかの注意点まとめ
- にきび予防にも効果がありますが、やはり刺激性があるため予防目的で塗り続けるのはおすすめできません。
- ベピオゲルには角質を剥がす作用があるため、肌が弱いと自覚がある人は使わないほうがいいです。
- 薬でかぶれた経験がある人は腕などでパッチテストをして顔に使ったほうが安全です。
- アトピー肌と併発したニキビや日焼けが進行している状態にも不向きです。
- ベピオゲルには漂白作用があります。これは主成分が酸化剤であることが理由ですが、髪の毛や衣類に付着すると変色してしまう可能性があります。
使用期間の目安
ベピオゲルの使用期間は特に定められていません。治るまで何度でも使い続けることができます。
ただし、もしかぶれてしまったらすぐに洗い流して使用中止して下さい。そして皮膚科で違うお薬を処方してもらいましょう。
保管方法
ベピオゲルは、しっかりとキャップを閉めて、直射日光の当たらない冷暗所に保管します。25度以下の環境で保管するのが理想だとされます。
夏場などの暖かくなる時期は冷蔵庫で保管してもいいと思います。過酸化ベンゾイルは酸化剤ですので、熱や光によって分解が進むことを覚えておいて下さい。
紫外線や環境、時間の経過とともに成分が変化してしまいますので保存方法には気を配って下さい。
処方してもらうには?
ベピオゲルを購入するには医師の処方箋が必要です。皮膚科を受診して処方してもらいましょう。保険適用です。
お薬の価格
ベピオゲルの薬価が1gで120円なので、製品1本15gで1800円。保険適用3割負担では約540円で購入できます。薬価は変わっていくものですが、一つの目安にして下さい。
なお、オオサカ堂などの個人輸入の通販サイトでも購入できるようですが、トラブルを起こした場合を考えて、やはり医師の元で治療したほうがいいです。
過酸化ベンゾイルを含んだほかの塗り薬もある
ベピオゲルの主成分は過酸化ベンゾイルですが、その成分を含んだ他の処方薬もあります。
エピデュオゲルとデュアック配合ゲルという塗り薬がそれに当たりますが、過酸化ベンゾイルだけではなく、もう一つ有効成分が含まれています。
わかりやすく画像を作ってみました。
- エピデュオゲル・・・アダパレン(ディフェリンゲルの主成分)と過酸化ベンゾイルの合剤。一番効果が高いとされますが、副作用のリスクも極端に高いです。敏感肌は使用してはいけません。
- デュアック配合ゲル・・・過酸化ベンゾイルとクリンダマイシン(抗生物質)の合剤。抗生剤が入っているので炎症が強いニキビに処方されます。
2つの成分を組み合わせたお薬は、それだけ効果が高いように思えますが、もしアレルギーを起こした場合、どちらの成分によってかぶれてしまったか特定できなくなります。
なので、それぞれの成分を単体で使用したほうがいいと考えるお医者さんも多いです。
べピオゲルとアダパレンの併用
べピオゲルと同時にディフェリンゲル(一般名:アダパレン)というニキビ治療薬を同時に使用すれば、さらに高い治療効果が期待できます。
ディフェリンゲルは、皮膚内のレチノイン酸受容体に作用してターンオーバーを抑制する作用があり、それによって角質が厚くなって毛穴がふさがれる現象が抑えられます。
そのディフェリンゲルの効能に、べピオゲルの殺菌作用とピーリング作用が加わることで角質肥厚が進んだ炎症ニキビに対して高い効果が期待できるのです。
効能的にいえばエピデュオゲルという処方薬と同じ効能ですが、それぞれ単剤として持っていたほうがトラブルが起こった時や、どちらか一方だけでいい時に上手に対応できると思います。
使い方の順番は、どちらもゲル状のお薬なので、ディフェリンゲルとベピオゲルのどちらが先でも問題ありません。
なお、ディフェリンゲルのターンオーバー抑制効果と、べピオゲルのピーリング作用が加わると、急に肌が薄くなって刺激に弱くなってしまうことを覚えておいて下さい。
ベピオゲルと抗菌薬の同時使用について
皮膚科医の判断によってはベピオゲルと一緒に、ほかの抗菌薬の塗り薬を処方することがあります。同時使用によってさらに高い効果が得られるためです。
ベピオゲルと一緒に処方される抗菌薬は以下の通り。
- ゼビアックスローション
- アクアチム(ローションタイプ、クリームタイプ、軟膏タイプの3種類)
- ダラシンT(ローションタイプ、ゲルタイプの2種類
使い方の順番は、
ローション →→ ゲル(ベピオゲル) →→ クリーム →→ 軟膏
の順番で使います。簡単にいえば水っぽいものから先に使うのが基本です。これは皮膚への浸透を考慮したものです。
ベピオゲルの副作用
ベピオゲルの最大の欠点は副作用の発生が高いこと。
国内の臨床試験において、使用者の約43%に何らかの副作用が現れたと報告されています。
この副作用のレベルはニキビ薬としてはトップレベルです。
べピオゲルの主な副作用とその発現率は以下の通り。
- 皮がめくれる、粉をふく(18.6%)
- 刺激感、ヒリヒリした痛み(14.0%)
- 皮膚の赤み(13.8%)
- 乾燥(7.4%)
参考:https://www.maruho.co.jp/medical/products/bepio/
これらの副作用はベピオゲルの有効成分である過酸化ベンゾイルのもともとの刺激性や、角質のバリア機能をゆるめる作用(ピーリング作用)があるためです。
肌が弱い敏感肌の人はべピオゲルで刺激感や赤みなどの副作用が現れやすいようですが、化粧水で充分に保湿してから使用すると刺激性が少なくなり、皮がめくれたり、肌が乾燥するといった現象が軽減されます。
なんらかの副作用が現れたらどうしたらいい?
どんな薬においても、効果があるものはなんらかの副作用があるものです。
ベピオゲルにおいても、なんらかの副作用がでたとしても、それは薬が効いている証拠だといえます。
そのため、「角質がめくれた」、「赤くなった」、「ピリピリする」といった副作用が、一時的でわずかなものであれば基本的に問題ないです。
わずかな副作用はよく起こるもので、使い続けることで肌が慣れてきます。
ただし、「痛さを感じる」、「かゆみが強い」、「赤みがひどい」などの症状が強い場合は接触皮膚炎を起こしている可能性がありますので、必ず使用中止して下さい。
アレルギー性接触皮膚炎の副作用が最大の問題
特に強いかゆみがでた場合は、アレルギーを起こしていて、使い続けると酷くかぶれてしまう可能性があります。
3~4%くらいの割合でアレルギー性接触皮膚炎のリスクがあるという話しもあり、これは外用薬としてはかなり高いです。
なお、ベピオゲルで顔のニキビがかぶれてしまった場合は最悪です。元々、ニキビの炎症がある部分にさらにアレルギーによる長引く炎症が加わることでひどく悪化してしまうのです。
ニキビ跡の色素沈着がひどくなることはもちろん、クレーターになったり、場合によってはケロイドになってしまうことも。
そのような深刻な常態にならないために、強いかゆみや痛みがでたり、ひどく赤くなったりしたら、すぐに洗い流して使用中止し、皮膚科を受診して下さい。
なお、かゆみがひどい場合は、ニキビを氷水で5~10分ほど冷やせばアレルギー反応が軽減します。ヤケドの対処と同じように冷却して免疫反応を抑えるのが理想です。
かぶれた場合、皮膚科医はどんな対処をするの?
かぶれてしまった時の対処については、皮膚科ではスタデルム軟膏やベシカムクリームなどの非ステロイド性消炎薬と一緒に、アクアチムやゼビアックスなどの刺激性が低い抗菌薬の塗り薬が処方されたりします。
また、皮膚科医によってはロコイド軟膏などのステロイド薬を処方することもあると思います。
また、リンデロンVG軟膏などのステロイドと抗生物質の合剤が処方されることもあると思います。
ステロイドは優れた消炎作用があってアレルギーも抑えることができるのですが、ニキビの回復が悪くなったりすることがあるので、使用については皮膚科医でも判断が難しいところです。
なお、ステロイド外用薬を使う場合は、副作用のことを考えて2~3日以内の使用期間にとどめたほうがいいでしょう。
かぶれたニキビに効く市販薬
ベピオゲルでニキビがかぶれた場合、市販薬でもなんとか対処できます。
皮膚科で行われる治療と同じように、非ステロイド系の消炎薬と抗生物質を組み合わせて使うのが理想です。
まず、消炎薬はスキンセーフAPクリームという塗り薬がおすすめです。
抗ヒスタミン薬や抗炎症成分が配合されるお薬で、炎症反応を素早く抑えます。ステロイドが配合されていないので副作用の心配もほとんどないです。
そして、消炎薬と一緒に使う市販の抗生物質は、テラマイシン軟膏やドルマイシン軟膏、クロマイN軟膏などがあります。
それらは2種類の抗生物質が入っているので細菌性の皮膚病変によく効きます。また、オロナイン軟膏も有効です。
使う順番は、クリーム→→軟膏が原則なので、スキンセーフAPを塗った後にテラマイシン軟膏などを塗ります。
なお、フルコートfやベトネベート軟膏、テラコートリル軟膏といった「ステロイドと抗生物質」を組み合わせた市販薬もありますが、やはりステロイドの副作用を考えると、ニキビに使うのは判断が難しいところです。
ただし、テラコートリル軟膏についてはステロイドが最も弱いレベルなので、あまり副作用の心配しなくていいかもしれません。
ベピオゲルは危険物?
ベピオゲルの有効成分である過酸化ベンゾイルは、消防法のもとで危険物として指定されています。(第5類 自己反応性物質、第1種自己反応性物質)。
濃度が高い場合は、熱や光によって激しく分解し、発火する恐れがあります。
ところが、ベピオゲルに含まれる過酸化ベンゾイルの濃度はとても低い2.5%濃度ですので危険性は消失しています。
例えば化粧品によく配合されるエタノールでも濃度が高いと殺菌性や細胞毒性、発火の危険性がありますが、化粧品に配合される低い濃度ではそのリスクはなくなります。それと同じようなものです。
過酸化ベンゾイルの濃度が高くなると危険性が高くなるのは事実ですが、ベピオゲルのようなゲル状で低い濃度であれば「危険物」としての性質はなくなります。
過酸化ベンゾイルは、皮膚に塗ると時間の経過とともに皮膚内に吸収され、その後はすみやかに安息香酸、馬尿酸へ代謝されます。
そして、ほぼすべてが尿となって出ていきます。肌にとどまって皮膚細胞に悪影響を与え続けることはありません。むしろ細胞毒性があるようなお薬であれば、世界的なお薬になってはいません。
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