ドクダミは、ドクダミ科植物ドクダミ属の多年草で、毒を溜めているような臭いからドクダミ(毒溜み)と名付けられたとされます。
どくだみは漢方における生薬としても用いられ、生薬名は「十薬(じゅうやく)」といいます。これはドクダミには10もの効果があるということから名付けられています。
ドクダミを乾燥させたものを煮出したものがドクダミ茶です。生薬としても用いられるだけあって、お茶として利用することでも様々な健康・美容効果があります。
また、ドクダミ茶の他にも、サプリメントや化粧品有効成分(ドクダミエキス)としても使用されます。
どくだみの効果
どくだみには主に以下のような健康や美容への効果があるとされます。
- デトックス効果、便秘改善効果。
- 利尿効果。
- 美肌効果。
- 消炎効果。
- 血液サラサラ効果。
- 血圧安定作用。
どくだみのニキビ改善効果
ドクダミは、便秘解消効果や、体内の水分代謝を促して毒素や老廃物を体外に排出する「デトックス効果」があるとされ、内側からキレイな肌作りをサポートします。
ドクダミを飲むことで肌代謝が良くなり、にきびや肌荒れ、炎症による色素沈着、肌のくすみといった肌の悩みに効果あります。
ドクダミは便秘にも効く
ドクダミには腸の運動を活発にして便秘を解消する効果もあり、腸の腐敗を抑えて腸内環境を整えることで肌荒れを防ぎます。便秘によってニキビがしつこく発生してしまう人はドクダミ茶を一度試してみて下さい。
どくだみの有効成分
どくだみの効能は主に以下の有効成分によってもたらされます。
クエルシトリン
独特の臭いをもつフラボノイド系のポリフェノールの一つ。利尿作用、便秘解消、毛細血管強化、消炎作用があります。
ルチン
フラボノイド系のポリフェノールの一つ。ビタミンCの働きをサポートする働きや、血管を強化して丈夫にし、血管の老化を防止する。
カリウム
ドクダミには様々なミネラルを含有しますが、特にカリウムを高濃度に含みます。カリウムは、血圧のコントロール、老廃物の排出、筋肉の働きを保持などの働きがあり、生命活動を維持するうえで重要な役割を担っています。
タンニン
ドクダミには麦茶、ウーロン茶などと同じようにタンニンが配合されます。タンニンは抗菌作用や、胃腸の働きを活発にする働きがあります。
デカノイルアセトアルデヒド
独特の臭いをもつドクダミの精油成分。殺菌作用がある。ドクダミを乾燥させると消失してしまうため、基本的にドクダミ茶には含まれません。
化粧品にも配合される
お茶とは違いますが、ドクダミのエキスは化粧品に配合されることがあります。化粧品に配合される場合、通常はドクダミ草の生葉や茎から抽出されたエキスが用いられます。
ドクダミは、殺菌作用・消炎作用、保湿効果などがあることから、美肌成分として洗顔料、化粧水、クリームなどのいろいろな化粧品に配合されているようです。ドクダミエキスはニキビケア化粧品にも使用されます。
ネットでいろいろ調べてみると、「どくだみ化粧水」という商品があったりします。
ドクダミは健康食品にも用いられる
いろいろ調べて見ると、ドクダミを含んだサプリメント製品もあるようです。どくだみ茶が苦手な人はサプリを利用するのも一つの方法です。
ドクダミ茶摂取のポイント
ドクダミ茶はノンカフェイン
ドクダミ茶はカフェインを含んでいません。カフェインは覚醒作用をもつため身体を活動的に導く一方で、夜に摂取すると寝つきを悪くしてしまうことがありますが、ドクダミはノンカフェインであるため水の代わりに1日中摂取することができます。
ただし、「どくだみ茶」として販売されている商品でも、ウーロン茶などのカフェインを含むブレンド茶の一つとして販売されているものもあるため注意が必要です。原材料を確認してドクダミの茶葉だけのお茶を購入しましょう。
他のノンカフェインのお茶いろいろ
なお、ノンカフェインのお茶はドクダミ茶以外にも、麦茶、ハトムギ茶、杜仲茶、ルイボスティー茶、苦そば茶などがあります。
ドクダミ茶の苦さを軽減させるには?
ドクダミ茶は独特の臭い・味があり、飲めば苦いので人によっては続けにくいかもしれません。そういう場合はドクダミ茶と麦茶などをブレンドして煮出すと良いかもしれません。
麦茶は香ばしい香りで飲みやすいので、それとブレンドして飲めばドクダミ茶の苦さを和らげることができるはずです。麦茶はノンカフェインで血液サラサラ効果があるのでドクダミとの相乗効果が期待できます。
作り方は、どくだみ茶のティーパックと麦茶のティーパックを一緒にやかんに入れて煮出して作ります。2~3リットルを目安に作ります。簡単です。
ドクダミ茶の副作用や服用における注意点
- 身体に良いからといってドクダミ茶を摂取しすぎるのもかえって良くありません。水分の摂りすぎは消化不良を起こしたり、体調を崩す原因になります。水分摂取の目安は、1日あたり1リットル~1.5リットルまでです。
- ドクダミ茶の摂取によってまれに腹痛、下痢、軟便を起こすことがあります。胃腸を刺激するタンニンを含んでいますので、胃腸、消化器系が弱い人はすぐ下痢になってしまうかもしれません。
筆者が試していた感想
筆者も10代後半の頃、顔のおでこや背中にポツポツとしたニキビに悩まされた時期がありました。「ドクダミで毒素を出せばニキビが治る」というような情報を知り、さっそくドラッグストアに行ってドクダミ茶を買い、飲み始めたのです。
なお、その時はTV番組や雑誌の宣伝などでドクダミ茶がよく取り上げられていた時期でした。現在でも女性誌を読むと、「ハトムギが肌にいい」、「ルイボスティーが美肌に効果あり」というようにいろいろな健康茶が紹介されていたりしますが、それと同じようにドクダミ茶が美容に良いと紹介されていた時期があったんです。
私がドクダミ茶を飲んだ感想は、まず「苦い」という印象です。良い薬ほど苦さがあるような気もしたので3か月ほど続けましたが、額のニキビの場合は、はっきりとした効果はわかりませんでした。一方、背中のニキビには少しだけ効果があったように思います。
背中のニキビは炎症が悪化しやすかったのですが、どくだみ茶を飲み出してから腫れが大きくなることがなくなりました。ただ、それがドクダミ茶による効果なのかは今だにわかりません。
でもはっきりと効果があったのは便通が良くなったことです。ドクダミ茶は腸のぜんどう運動を活発にする働きがあるようで、便秘体質が完全に改善されたことを覚えています。便秘ぎみが治ったことでニキビ肌にも効果があったのかもしれません。
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