顔は第一印象を決定づける大事なパーツ。
その中で眉毛の形は顔立ちや表情を大きく変化させる重要なパーツです。
その眉毛がボサボサに伸びていたり、ボリュームが多すぎたりすると野暮ったい印象を与えてしまうことがあります。
今回はその眉毛のムダ毛処理についてです。
眉毛の特徴
まずは眉毛の性質からいろいろ。
眉毛は成長スピードが遅い
眉毛は成長スピードが比較的遅い傾向があり、1日あたり0.2mmほどしか伸びません。1ヶ月に換算すると約6mmほどの成長力です。
髪の毛やワキ毛などが1日あたり0.3~0.4mm伸びることを考えると、眉毛の成長力は弱いといえます。
眉毛が生えて抜け落ちるまでのヘアサイクルは?
眉毛のヘアサイクルは、成長期が約1~2か月ほど、休止期が約3ヶ月といわれています。
眉毛の成長期の毛はたったの10%で、約90%が休止期で占められています。眉毛は早い段階で入れ替わっていることがわかります。
年齢によって眉毛が薄くなることがある?
男女関係なく、どんな人においても加齢によって髪の毛のボリュームが減ってくるものですが、眉毛においてもボリュームが少なくなることがあります。
ただし、眉毛は髪の毛のように男性ホルモンの影響を受けやすいような部分ではないので、極端に毛の量が減ってしまったということはないようです。
もし眉が薄くなっているのなら、毛根で持続的な炎症が起こっている可能性があります。(炎症は発毛期を短くしてしまいます)。
眉毛の処理に理想的な方法は?
多くの人は眉毛の処理に対して「小型のはさみ」や「眉用の電気シェーバー」、「カミソリ」、「毛抜きピンセット」などを使用していると思います。
それぞれのメリットと欠点はどのようなものがあるでしょうか。
眉毛用はさみ
眉毛専用の小型はさみを使用した眉毛のムダ毛処理は、皮膚に対して負担もなく安全に処理できる方法といえます。
毛根にダメージを与えないため、毛嚢炎や色素沈着を起こすリスクがありません。
ただし、毛抜きのように根本から抜く方法ではないため、頻繁にケアしなければならないのが難点です。また、誤って皮膚を切ったりしないように注意しなければいけません。
眉毛左右の形やボリュームを確認しながらハサミでカットしてきましょう。ボリュームだけを減らしたい場合はコームを使用するのが理想です。
カミソリで剃る
カミソリで眉毛を剃ってしまえばハサミでカットするよりもキレイに仕上げることができます。そして広範囲を短時間で処理できます。
一方でデメリットもあります。欠点としては、
- 角質が薄い部分への負担が大きい。(長年にわたって続けていると皮膚が赤くなってくることも)
- 誤って皮膚を切ってしまうことがある
- カミソリの刃が毛穴を傷つけてしまい、軽い毛嚢炎になることがある
- 剃った部分が青白くなる
眉用の電気シェーバー
電気シェーバーを使って眉毛を処理している人は多いといいます。肌への負担がほとんどなく手軽に余分な眉毛をカットしていくことができるのが魅力です。
そして、抜くほどでもない細い毛、産毛などにもきれいにカットできます。ただし、電気シェーバーは、仕上がりという点でいえばカミソリや毛抜きなどよりは劣ります。
なお、顔専用の電気シェーバーはパナソニックの「フェリエ」が有名です。
毛抜きは毛嚢炎や黒ずみの原因となる
ほとんどの人は毛抜きを使って眉毛を処理したことがあると思います。
毛を根本から抜くことができるため、はさみでカットしたときよりもとてもキレイに仕上がります。また、根元から抜くので持続効果も高く、頻繁なムダ毛処理を必要としません。
ただし、欠点としては皮膚とつながっている毛を無理やり抜くと、毛穴の内部(毛包)は非常に強いダメージを受けていたりします。
肉眼では確認できなくてもわずかに出血していることがほとんどで、傷ついた部分からブドウ球菌などの細菌が侵入すると毛嚢炎(毛包炎)などのニキビのような赤いブツブツができることもあります。
そして、炎症を繰り返すとしだいに色素沈着を起こして皮膚が黒ずんでくることがあります。そのため、長期的に行うには毛抜きはあまり理想的な方法だとはいえません。
眉毛を毛抜きで抜くと生えてこなくなる?
眉毛を何度も毛抜きで抜いていると生えてこなくなることがあります。
これは毛を抜くことで毛根、毛乳頭が繰り返しダメージを受け、発毛機能が損傷したことによるものです。
ファッションに流行があるように眉毛の形にもトレンドがありますが、眉毛が部分的に生えてこなくなると、眉の形を時代に合わせることができなくなってしまうことも。
昔、細眉メイクが印象的だった安室奈美恵さんに憧れた女性たちも、今となっては眉を抜きすぎて後悔している人も多いのだとか・・・。男性ではシャ乱Qのつんくさんの眉にして後悔している人もいるとかいないとか・・・。
眉毛に除毛クリーム、脱毛テープなどは理想的ではない?
顔は身体の中でも角質が薄いのですが、さらに目元の部分の皮膚は非常に薄くバリアも弱いとされます。
そういった部分に除毛クリームで溶かしたり、脱毛テープで剥がして抜くといった方法は適していません。
欧米の一部の国では、眉毛の処理も脱毛テープで剥がすといった方法が一般的に行われてるところもあります。ロシアやフランスなどのエステサロンでは珍しい手段ではないです。
欧米人(厳密にえば白人)では、角質層が日本人よりも厚い(20~30%くらい厚い)ことや、メラニンも少ないため、あまり肌トラブルを起こしにくいですが、日本人の肌質では脱毛テープなどの方法は湿疹や色素沈着を起こす原因となりやすいです。
眉毛にレーザー脱毛?
あまり多くないケースですが、眉毛に対してレーザー脱毛を行っている人もいます。
多くは余分なところだけを部分的に永久脱毛するものですが、まれに眉毛の位置を大きく変えたい(眉毛の位置を大きく下げたいなど)という場合に、すべての眉を永久脱毛してしまう人もいます。
その心は眉はなくてもメイクで書けばいいというものです。また、眉を全部永久脱毛した後にアートメイクをする人もいます。(例:叶恭子さん)
いずれにしてもレーザー脱毛を行うと、その部分は二度と眉毛が生えてこないようになりますので、後悔しないようにしなければいけません。
まとめ
- 眉毛を無理やり「抜く」方法は、毛嚢炎を起こしたり、色素沈着で黒ずんできたりするので止めたほうがいい。
- カミソリでも肌を傷つけてしまう可能性あり。眉あたりの皮膚は薄いので剃る方法も止めたほうがいい。
- 肌を傷つけないためには、手入れ期間が頻繁になるけどもハサミやシェーバーでこまめにケアするのが最も理想的!
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