韓国人男性は肌がキレイでかっこいい!!
韓流ドラマやK-popにハマる日本人女性の多くはそういう印象をもっているといいます。
冬のソナタで有名になったぺ・ヨンジュンさんあたりでも色白で肌がとても綺麗なイメージがあります。
韓国人の美肌の印象は、そういった韓流スターや音楽グループのイメージが強いのでは?とも思いますが、いろいろと調べてみると実際に韓国人男性はどんな国の男性よりも突出して美容意識が高いみたいです。
今回は、韓国が美容大国だとか整形大国なんていわれるそのメカニズムについて考えていきます。
韓国人男性は世界の化粧品の2割を消費する
世界的な市場調査を行うEuromonitor International(ユーロモニター・インターナショナル)というイギリス会社のレポートによると、「世界の男性向け化粧品市場において、約21%が韓国人男性が消費している」という報告があがっています。
このデータは、「韓国人男性が化粧品に消費する年間の合計金額は4億9550万ドル」という結果がでており、その消費規模は世界でいうと約21%を占める規模だとわかったことによるものです。
韓国は人口5000万人くらいの国家で、人口規模では世界第26位(2015年)というそれほど大きな市場規模ではないのですが、それでも男性美容分野では世界的にも突出したパワーをもっているようです。
整形大国と言われる韓国なので、男性においても美容意識は強烈なものがありそうです。韓国では女性だけではなく男性でも整形は当たり前という感覚をもっているなんて話しも聞きます。わりとカジュアル感覚で二重まぶたに整形したりするみたいですね。
韓流スターあたりでもいろいろと整形疑惑があって、画像検索してみるといろいろと別人のような過去の写真がでてきたりします。日本でもよくありますけど今回は割愛させてもらいます。
美容意識が高くなったのは2000年代ごろから
現在では韓国人男性は世界で最もスキンケア&お化粧をしているとされますが、市場調査会社のユーロモニターによると、そうなったのは2000年代に入ってからなんだそうです。
韓国は長い期間にわたって北朝鮮と事実上の戦争中であり、徴兵制もあったせいなのか、それまでは美容への意識は低かったのだそうです。
ところが、韓国ドラマや音楽グループ、アイドル、スポーツ選手(特に日韓ワールドカップあたりのサッカー選手)などでイケメンがメディアに良く注目されるようになったことで、男性化粧品のブームを引き起こしたのだとユーロモニターのレポートでは報告されています。
日本でもGLAYやLUNA SEA、ラルクアンシエルなどのビジュアル系バンド全盛期の頃、派手にお化粧をしている男性も多くみかけました。そういったブームが韓国にもあったのかもしれません。
韓国では徴兵制があるので肉体的にもがっちりとしたイメージがありますが、その一方で化粧水をヒタヒタとつけたり、ローションパックしたり、またはファンデーションを塗ったり・・・。そんなことをしている軍隊はあまり強そうな印象はないですね。軍人が日焼け止めを塗ってから訓練してるとおもうとかなり残念です。
美容大国になったのは儒教意識が影響している?
韓国社会は美容整形が盛んな国として知られています。ルックスに対する優劣(序列)意識が強く、どんな事柄においても見た目が重要視される傾向があるといいます。
なぜこのような美の優劣を競うような社会になったのでしょうか?
韓国は歴史的に儒教思想による身分社会が強かった過去があります。儒教の教えは大まかにいうと「家族や友人を大切にしなさい」、「序列に従いなさい(上の身分に従いなさい)」、「女性は男性に尽くしなさい」などの考えがあります。
儒教は国家の規律をもたらすような思想であり、「偉い人に従うべき」、「年上に従うべき」などの慣習は日本でも年功序列社会や、年上には敬語を使うといった形で残っています。江戸時代にあったとされる士農工商というおおまかな身分階級も儒教思想によるものです。
韓国の歴史における身分社会というと、両斑(りょうはん)という支配階級が知らなければいけません。両斑は韓国読みでや「ヤンバン」といいます。日本でいえば武士(サムライ)ですね。
その両斑という支配階級が、下の身分の者に対してきつい扱いをしてきた歴史があるとされます。そして、そういった時代が李氏朝鮮(1392年から1910年)といわれる長い時代にわたって続いたとされています。
日本の場合、儒教と共に仏教や神道などの宗教があり、仏教的な「修行」や「忍耐」という概念や、さらに地震や台風などの災害が多かったことで「悪いことをすると神による罰が当たる」という認識が確立していったとされます。そのため、身分社会でありながらも一定の規律が保たれていました。
一方で韓国は日本のような仏教や神道などの思想などはなく、ストレートな儒教思想だとされています。そして儒教の考えによる「身上に従いなさい」という思想により、強烈な序列社会が作られていったとされています。
その身分社会による序列意識が現在でも強く残っているとされ、それが美容面においても強い競争意識をうみだしているといわれています。これは美容面だけではなく、突出した学歴社会などにもいえることです。
世界トップの学歴社会
韓国は美容関係の優劣意識だけではなく、学歴においても強い序列意識をもっています。社会的地位は学歴によるものという考えが根強く、皆が競ってソウル大学、高麗大学などの国内有名大学や、外国の名門大学を目指すといった世界感があります。
日本でも学歴社会だといわれますが韓国と比較するとその価値観は低いです。日本の大学進学率は53%(2013年)となっていますが、これは世界的に平均的な水準です。
一方の韓国の大学進学率は71%(2015年)です。ピーク時の83%(2008年)よりは減少しましたが、今でも世界トップクラスの学歴社会です。
スウェーデンやノルウェーなどの北欧の国などは大学の学費も国が負担してくれるので、韓国と同じようにかなりの高い大学進学率となっていたりしますが、国が学費を負担しない国でいえば韓国は世界でかなり高い大学進学率となっています。
大学に行かないと社会人として成功できないという世界感が韓国にはあるのです。こういった国民性を考えれば、美容においても強い競争意識があることもうなずけます。
韓国人男性が日焼けを嫌う理由
韓国人は男性においても日焼けを嫌う傾向があるといわれています。
女性ならば白肌でいたいという気持ちは理解できるのですが、韓国では男性でも色白をキープしたいと思う人がとても多いといいます。
日本では日焼けした肌は「健康的な肌」といわれることがありますが、韓国ではそういう認識はほとんどないといいます。
むしろ、小さい頃から「日焼け止めを塗る」という習慣がとても高く、それが世界の男性向け化粧品の21%の消費力を支える理由の一つだと思います。
ではなぜ韓国人男性は日焼けを避けるのでしょうか?それは単に美肌のためだけではなさそうです。
韓国人は潜在的に日焼けをしていると職業的(社会的)に身分が低いと考える傾向があるといいます。
簡単にいえば、「日焼け=肉体労働者=低学歴=低所得者」といった価値観が根強く残っているそうなのです。また、「日焼けした男性=田舎者」というイメージもあるんだとか。
日本では汗をかいて働くことは美しいと考える国民性があります。そして労働者や技術者を敬う文化があります。
一方で、韓国では儒教思想がもたらす身分社会の影響で「労働は身分が低い者がやるもの」という時代が長く続き、支配階級は自ら働くことなく低い身分の者を労働させて所得を得るのが一般的だった歴史があります。
その時代は李氏朝鮮(1392年から1910年)という時代に顕著だったようです。
そして、そういった価値観が現在でも潜在的に残っていて、それがいろいろな事柄に現われているのです。
その一つが美容面であったり、学歴社会であったりするみたいです。
韓国ドラマを見ても、イケメン役にはだいたい「財閥企業の御曹司」という設定になっていたりします。
そういったドラマのストーリーにおいても韓国社会を象徴しているのだと思います。
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